糖尿病用キャットフード

猫も、人間と同じように病気にかかります。猫がたくさん食べているのに痩せている、それは糖尿病の合図かもしれません。ここでは、猫が糖尿病になった場合のキャットフードの選び方をご紹介します。

キャットフードの選び方のポイント

猫の糖尿病を改善するためには、キャットフード選びが非常に大切です。以下の4つのポイントに注目して、キャットフードを選びましょう。

低GI

GIは、食後血糖値の上昇度を示す指標です。その数値が低いほど、血糖値が穏やかに上昇します。そのため、低GIのキャットフードを選ぶことは糖尿病の予防や改善につながります。一般的にGI値が高いのは、穀物類。多くのキャットフードには多くの穀物が含まれていますが、グレインフリーのキャットフードは穀物を全く使用していません。糖尿病の猫には適しているといえるでしょう。

ビタミンB

糖尿病を改善するためには、ビタミンBが不可欠です。ビタミンB1が、糖をエネルギーとして使用する手助けをするためです。また、ビタミンB2は脂質の代謝を促進します。これは、人間のみならず猫でも同じこと。猫が糖尿病になったときは、ビタミンBが豊富に含まれているキャットフードを選びましょう。

食物繊維

猫は、食物繊維を消化することはできません。しかし、大腸の働きを整えるためには欠かせない栄養素です。特に、猫が糖尿病になった時には積極的に食物繊維を摂取させましょう。食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにします。また、お腹の中で膨らむため食べ過ぎを防ぐ効果もあります。キャットフードを選ぶ時には、原材料を見て野菜が多く含まれているかを確認しましょう。

高タンパク

猫は、もともと肉食動物です。そのため、穀物を消化するのは得意ではありません。猫の主食である動物性タンパク質が、最も大切な栄養素になります。主原料としてチキンやサーモンを使用しているキャットフードを選ぶと良いでしょう。

キャットフードは小まめにあげよう

キャットフードの選び方はもちろんのこと、キャットフードのあげ方も大切です。一日の食事は、何回かに分けてあげましょう。理想は6〜7回ほどです。一回にたくさんの量を食べると、血糖値が一気に上昇してしまうためです。

しかし、日中は家にいられないという人も多いと思います。その場合は、猫が自分で餌を探したりしながら食べられるフードパズルがおすすめ。フードパズルを導入してから1年以内に、ほとんどの猫が体重を落とすことに成功したという研究データもありますよ。

飼い猫を糖尿病から守ろう!

太っている猫や去勢手術をした雄猫、高齢の猫は、糖尿病になりやすいとされています。猫を糖尿病から守るためには、生活習慣の改善が欠かせません。正しくキャットフードを選んであげることで、飼い猫の健康状態を守ることができますよ。