目やに予防用キャットフード

猫を飼っていると「目やに」が気になることがあります。この目やには涙やけともいわれます。実はこの目やには原因によってはキャットフードで解消できることもあります。
今回は目やにについて、その原因と、かかりにくくするためにどのようなキャットフードを選べばよいかについてご説明します。

目やにの原因

そもそも目やにとは、鼻から目に通っている涙管が詰まり、溢れた涙が乾燥し、雑菌が繁殖することで起こります。なぜ雑菌が繁殖するかといえば、涙の中に目に入ったごみや老廃物が混ざっているからです。
涙管が詰まってしまう原因はいくつかあります。

まず、1つ目の原因は遺伝や体質です。そもそも涙管が細く詰まりやすい体質の場合、目やにができやすいです。この場合は、普段からこまめに拭いてあげるなどの対応が必要です。

2つ目は結膜炎などの病気にかかっている場合です。ウィルスに感染してしまった場合の症状として目やにを発症することがあります。
目やにの色が白や黄色の場合は、この原因である可能性が高いです。目やにの他の症状として、結膜が腫れてしまったり出血したりします。結膜炎にかかってしまったら直ちに病院へ連れて行き、治療を行う必要があります。

3つ目の原因はアレルギー反応です。主にハウスダストアレルギーや食物アレルギーが考えられます。
ハウスダストアレルギーは室内猫で多く発症します。家の中の空気やダニが原因となるため、それらを除去することで解消する可能性があります。
食物アレルギーの場合は、与えているキャットフードを変えることで解消できる可能性があります。添加物が多いキャットフードを食べた場合など、何らかの理由で消化不良を起こしてアレルギー反応として目やにを発症します。動物病院などでアレルゲンを特定することで、より対処しやすくなります。

目やに予防のキャットフード

原因として挙げた中で、食物アレルギーについてはキャットフード選びで予防できます。残念ながら目やに予防専用のキャットフードというものは売られていません。そのため、目やにを発症しにくいものを考えて選択する必要があります。

まず考慮する点として、低アレルギーのキャットフードを選択する方法です。キャットフードに使用されている原料の中で、アレルギーになりやすいものとなりにくいものが存在します。特に、鹿肉や白身魚、サーモンなどはアレルギーを発症しにくいといわれます。そのような素材が多く使われているキャットフードを選択し、目やにのリスクを減らすことが出来ます。

また、穀物が使われているかどうかもポイントです。猫は肉食動物のため、穀物を消化するのが苦手な生き物として知られています。
しかし、低価格でタンパク質を多く含むキャットフードを作るため、穀物が使用されているものもあります。原材料にトウモロコシやお米、小麦などの記載がある場合は、できるだけ避けるようにしましょう。穀物が全く使用されていない、グレインフリーのキャットフードを選ぶのが安心です。

そして、添加物の有無も重要です。キャットフードをより長持ちさせたり見た目をよくしたりするために、酸化防止剤や着色料などの添加物を使用している場合があります。添加物は猫にとっては全く必要のないものであり、アレルギーの原因になる可能性があります。そのため、無添加のものを選ぶことで、食物アレルギーを予防することができます。

一言でいうと、目やにを予防するためには良質なキャットフードを選択することが重要ということです。

まとめ

目やにについて、その原因とキャットフード選びでできる予防法についてご紹介しました。
目やには体質のほかに、食物アレルギーで起こる場合もあります。その場合は良質なキャットフードを選択することで症状が予防できることを覚えておきましょう。