血便が出た時のキャットフード

血便の特徴

血便は、見るからに赤い血が混ざっているわかりやすい便から、いつもより黒っぽいなという便まで様々です。その原因も、異物の誤飲や便が固いことで肛門が傷ついてしまうような単純な理由のものから、ウイルスや寄生虫によるもの、潰瘍や腫瘍など命に関わる深刻な病気の可能性のものまで様々です。いずれにしても食べ物の通り道である、口や食道、胃や腸、肛門などに異常があることを知らせるサインなので、少しでも、いつもと違う便だと感じた場合は、すぐに動物病院に行って診察を受けるようにして下さい。

血便が出た時のキャットフードの選び方

獣医さんの診察を受けて、血便の原因や病気がはっきりしたならば、適切な処置や投薬だけではなく、普段のキャットフードにも気をつかうようにしてあげて下さい。
できる限り、穀物類が主体ではないもの(グレインフリー)、人工添加物や粗悪な成分や素材が入っていないもの、繊維質(2%前後)や脂質の量(20%前後)が適正なもの、高たんぱく低カロリーで無添加なものなどを基準にして選んでみて下さい。
毎日の食事による、症状の改善や予防は可能です。愛猫の体質に合うという事が大前提ですが、胃腸に優しいキャットフードを与えてあげるようにしましょう。

血便が出た時のキャットフードの与え方

血便が出ている時の胃腸や消化器官は、非常に弱っています。それ以上の負担やダメージを与えないように、前項でも述べたようなもので、消化吸収が良く、少量でも十分に栄養が摂れるキャットフードを、回数を増やして与えてみて下さい。さらに、下痢を引き起こしている場合は、水分補給も忘れずに、しっかりと行って下さい。また、顆粒タイプの乳酸菌のサプリや、血便を予防するサプリなどもありますので、適量をキャットフードにふりかけて、併せて与えてみるというのも胃腸のケアのサポートになります。

おわりに

排泄物(尿や便)は、愛猫の毎日の健康状態を図るための大切な情報源です。早期発見と早期治療は愛猫の為にとても大事です。
飼い主さん自身で判断せずに、必ず動物病院でしっかりと診察を受けて、適切な処置と指示を仰いで下さい。獣医さんとも相談しながら、愛猫にとってベストなキャットフードを選んで、血便の予防に努めて下さい。一日でも早く、愛猫の健康を取り戻すようにしましょう。