肝臓病用キャットフード

猫の肝臓も人間と同じように沈黙の臓器です。しかも猫は体調の異変を話してはくれないので、飼い主が気付いてあげないと大変なことになります。
今回は猫の肝臓病のサイン行動と獣医師が推奨する肝臓病用のキャットフードについてご紹介しましょう。

猫の肝臓病のサイン行動・症状

発熱や下痢、脱水症状、黄疸はもちろんですが、見逃しやすい沈黙の臓器の小さな異変に気づくためには、以下の行動や症状がないか日頃から注意しておく必要があります。

  • 普段興味を示すことに興味を示さず、元気がなくなった
  • 食欲が落ちてきた
  • 痩せた
  • 水を飲むことが多くなった
  • 尿の色が濃くなり、臭いがひどくなった
  • お腹だけが太ったような気がする(腹水がたまっている状態)
  • 歯茎が青白くなった

もしもこれらの行動等が続いたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
また、肥満の猫は脂肪肝になりやすいので、太りすぎ・食べ過ぎにも要注意です。日々の食事管理に気をつけましょう。

肝臓病用のキャットフードとは

人間が肝臓病にかかると食事療法を行います。猫も同じです。
食事療法については、動物病院の獣医師の指示に従うのが一番です。水のやり方や食事のやり方等細やかな指導をしてくれます。

ですが、今回は一般のキャットフードに着目して、肝臓病予防を含み肝臓病用になる良質なキャットフードの選び方を解説しましょう。

良質なタンパク質

猫は肉食動物です。そのため猫は魚・肉等の良質なタンパク質成分を好みます。キャットフードの原材料に新鮮な肉や魚が使われているものが何よりお勧めです。

でも、猫も人間と同じように、栄養のバランスが大切ですから、タンパク質だけというわけにはいきません。

高消化の炭水化物:イモ・豆類

消化の良い炭水化物は、体内でタンパク質をエネルギーに分解し、アミノ酸を糖分に変換する手助けにもなります。これらは細胞の再生やエネルギーの源になって、肝臓の修復にも役立ちます。

猫は肉食動物ですから、猫の消化器官は穀物を消化するには適していない場合も多いのです。特にイネ科の穀物にアレルギーの症状を持つ猫が多いのも事実です。イネ科だけでなく、麦類・トウモロコシ等、穀物全般にアレルギーを持つ猫もいますので注意しましょう。

亜鉛類

肝臓の代謝や改善のために、アルギニンや亜鉛を多く含んだキャットフードを選びましょう。

ビタミン

肝臓病は、ビタミン欠乏症になりやすいので、ビタミンの摂取は肝臓病の猫は必須です。ちなみにビタミン不足は、身体のさまざまなところに異変を来たしますので、肝臓病予防の猫にもビタミン不足にならないように注意してあげましょう。

L-カルニチン

L-カルニチンは、肝臓生成に役立つエネルギー代謝を正常にコントロールしてくれます。

無添加

人工的な添加物を含んだ食品は肝臓に負担を与えてしまいますので、できるだけ、無添加・無農薬のキャットフードを選んであげましょう。人間と同じように、猫もオーガニック食品がお勧めなのです。

まとめ

いかがでしたか?
肝臓は猫の体内に入ってきた毒素を除外する臓器ですから、肝臓病用のキャットフードは、予防も含めて原材料表示の素材を十分に吟味して選びましょう。できる限り添加物の少ないもの、オーガニック食品 もお勧めです。

猫の健康を守るには、飼い主がさまざまな知識を持って、注意深く見守る必要があります。
まるで初めての子育てのような感じですね。