肥満用キャットフード

猫の肥満がもたらす弊害

猫の肥満は、様々な病気の原因となっています。肥満が進みすぎると、場合によっては心臓病や糖尿病などの重病にかかることもあります。また、脂肪が増え、体のいたるところに負担をかけることで、怪我の原因となることもあります。例えば脂肪が脊髄に負担をかけると、椎間板ヘルニアになる可能性が高くなり、日頃の運動がままならない状態になります。

猫の肥満を解決するために必要なこと

猫の肥満を解決するためには、人間と同様、日頃の食事と運動が重要です。おもちゃや階段の上り下りなど、簡単な運動を継続することで、肥満は解決に向かいます。しかし、高齢の猫や肥満がすすんでいる猫には、かえって良くありません。関節や心臓病に負担をかけてしまい、怪我や病気へとつながります。また、普段のんびりとしている猫を無理に運動させようとすると、過度なストレスとなってしまい、ダイエット以前に体を壊してしまうことがあります。そのため、運動によるダイエットは注意が必要です。ストレスをできるだけ抑え、健康的にダイエットをするなら食事によるダイエットがおすすめです。

肥満用キャットフードとは

食事によるダイエットといっても、食事の量を減らしては、猫のストレスの原因となります。そのため、食事量を見直すのではなく、食事の内容から見直すことが必要です。最近では、肥満用のキャットフードが増えてきています。

低炭水化物のものが多い

肥満用のキャットフードの特徴として挙げられるのが、低炭水化物という点です。猫はもともと肉食の動物であり、人間ほど炭水化物を摂取する必要はありません。さらに、猫は炭水化物を消化しにくく、過度な摂取は病気やアレルギーにつながります。しかし、市販のキャットフードは炭水化物が主成分となっている商品が多く、肥満の原因となっています。その一方で、肥満用キャットフードの多くは低炭水化物のものが多く、猫が余計なものを摂取しないよう改良されています。商品によっては穀物を一切使用していないものもあり、アレルギーをもっている猫でも安心して与えることができます。

脂質の内容に注目

肥満用キャットフードにはもう一点、特徴があります。それが、タンパク質と脂質のバランスが取れているという特徴です。高カロリーによって、肥満になった猫であっても、脂質を大幅に減らすことはかえって危険です。急に摂取する脂質が減ると、満足感が得られなくなり、キャットフードの摂取量が増える可能性があります。そのため、肥満用キャットフードでも最低限の脂質が含まれています。しかし、魚や新鮮なお肉など、低カロリーながらしっかり栄養が摂取できるものが配合されているため、ダイエット中の猫にも効果が高いのが魅力です。

タンパク質はしっかりと摂取

肥満の猫であっても、タンパク質はしっかり摂取しなければなりません。タンパク質は猫の重要なエネルギー源なので不足すると栄養失調になることもあります。そのため、肥満用キャットフードでも、タンパク質の割合は高くなっています。タンパク質の割合が30%〜40%という商品も少なくありません。ダイエット中であっても必要な栄養分であることがわかります。重要なのは、原材料が何かということです。肥満用キャットフードではチキンや魚などが原材料となっているものが多いため、高タンパク質であっても問題はなく、ダイエットしながら健康を維持することができます。

まとめ

このように、ペットの猫が肥満であれば、キャットフードから見直してみることが重要です。肥満用キャットフードの多くは、低炭水化物ながら、脂質とタンパク質のバランスがとれています。まずは、肥満用キャットフードを試してみるところから、始めてみましょう。